Case

イチゴのパック詰めに関わる人手を減らしたい。【スマート選果システム】

イチゴの出荷作業は農家に大きな負担を掛けます。そこで、農家からイチゴの仕分け・パック詰め作業を代行する選果場(パッケージセンター)も開設されていますが、労働集約型産業では人員の確保がつねに課題となっています。当社の「スマート選果システム」は省人化等のさまざまなメリットを提供します。

背景・課題

人材不足の中でのパック詰め作業

イチゴの最盛期には、農家から選果場に大量のイチゴが集まります。イチゴは、仕分けコンベアに流され作業員が一つひとつ手に取って等級や重さを判別し、品質を揃えてパックの中に整然と詰めていきます。大きな選果場では作業ラインが長く10名以上の人員が作業にあたるところもあります。最盛期には夜まで作業が続き、労働負担が問題となることもあります。また、イチゴはとても傷みやすいため、作業には熟練の技能が必要です。初心者が習得するには相当の時間を要します。また、人がイチゴに触れる回数が増えれば鮮度も低下してしまいます。

こうしたことから選果場はつねに人材確保、熟練者減少、品質保持といった課題を抱えています。従来から自動選果機はありますが、省人化、作業の標準化を実現するには、選別・出荷ライン全体の見直しが求められます。

解決

イチゴに光を照射して最適にパッケージ

当社は、誰でも質の高い選別作業が可能になる「スマート選果システム」を開発しました。

作業の流れは、まず農家から収穫されたイチゴがトレイと呼ばれる専用容器に入れられ、選果場に運ばれて来ます。「計測装置」でトレイごと計測が可能で、全粒の等級や重量が計測され、データ化されます。その後、イチゴは冷蔵庫に保管され、作業タイミングに合わせて冷蔵庫から「パッケージ装置」に出されます。パッケージ装置では、作業員が「等級・粒数が定められたパッケージ」に合わせてイチゴを詰めていきます。その際、計測装置で取得したデータを活用し、トレイ内の“選果すべきイチゴ”に光が照射されます。作業員は、光で照らされたイチゴのみをピックアップし、規定の容器にパック詰めします。

このスマート選果システムの導入により、以下のメリットが生まれました。

  1. 省人化・省スペース化したため人材不足が解消された。
     →処理量に合わせて少人数(ほぼ1名で対応可能)でパック詰めが可能。
     →従来方式と比較して作業スペースが50%以下に。
  2. 誰でもパック詰めができるようになった。
     →照射もしくはモニターに示されたイチゴをピックアップしてパックに詰めるだけ。
  3. 人の手がイチゴに触れる回数が減った。
     →人が触れずに重量・形状・色の計測が可能になり、鮮度の保持に貢献。

技術ポイント

X線検査装置による計測

計測装置は、X線と外観検査により、トレイに乗せられた全粒のイチゴの重量(0.1g単位)・形状・色を高速で計測します。

プロジェクション技術

プロジェクション技術を活用し、イチゴの重量・等級を最適に組み合わせていちごに照射。初心者でもパック詰めが簡単にできます。

データ活用

計測・取得した全粒データは、箱詰前に出荷量を予測するデータとしても活用されています。

「スマート選果システム」による作業の流れ

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